遠江一宮 谷崎天神社
年中行事

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1日 歳旦祭さいたんさい  新しき年、新しき月、新しき日を寿ことほぎ、歳神としがみ様に感謝し、御神前に皇室の弥栄いやさか、国家・国民の安寧、氏子うじこ崇敬者すうけいしゃの幸せを言祝ことほぐ神事で、元旦に斎行さいこう致します。
3日 元始祭げんしさい  連綿と男系によって継承されてきた万世一系ばんせいいっけい皇位こうい天皇すめらみことの御位)の根本こんぽん ── 皇祖すめおや天照大御神あまてらすおおみかみ皇孫すめみま天饒石国饒石天津日高彦火瓊瓊杵尊あめにぎしくににぎしあまつひだかひこほのににぎのみこと(初代神武じんむ天皇の曽祖父ひいじいさん、通称瓊瓊杵尊ににぎのみこと)を天上界の高天原たかまのはらから地上の豊葦原瑞穂国とよあしはらのみずほのくに(日本の古称)につかわされ、国土を治めたその由来を言祝ことほいで斎行さいこうする神事です。
15日 末社月次祭まっしゃつきなみさい
25日 初天神祭はつてんじんさい
鷽替うそかえ神事
 天神祭は日本各地の天満宮てんまんぐう・天神社で斎行さいこうされる御祭で、御祭神菅原道真すがわらのみちざね公(菅公かんこう)の御命日ごめいにち(旧暦2月25日)にちなんだ縁日えんにちで毎月25日に行われ、特に正月にもよおされる天神祭は「初天神祭」と称します。
25~31日 菅公かんこう七日祈願  当社の御祭神菅原道真すがわらのみちざね公(菅公かんこう)は無実の罪により、京の都(平安京)から九州は太宰府だざいふ配流はいる]された折、配所の南南西にそびえる天拝山てんぱいさんに登り無実の訴えを祭文さいもんに作り、七日七夜なのかななや天に祈ったところ、その祭文は天高く舞い上がりどこまでも飛んで梵天宮ぼんてんきゅうに至り、菅公は「天満大自在天神てんまんだいじざいてんじん」となられました。この伝承にならい、祈願者の願いが成就じょうじゅするよう七日間にわたって御神前で真心を込めて御祈願致します。
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1日 月次祭つきなみさい
3日 節分祭  宮中きゅうちゅうの「追儺式ついなしき」と呼ばれる悪霊退散あくりょうたいさんの神事が起源で、寒さ厳しい冬から、気温が上がり草木がよみがえる春へと移り変わる節目に行なう行事でした。当社に於いても、福豆をいて邪鬼じゃきはらい、厄除やくよけ・開運招福・病気平癒へいゆを祈願する豆撒まめまき神事を斎行さいこう致します。
11日 建国紀元祭  かつては「紀元節きげんせつ」と称し、四方拝しほうはい(1月1日)・天長節(今上きんじょう天皇誕生日)・明治節(明治天皇誕生日、文化の日 11月3日)と共に「四大節しだいせつ」に数えられ、『日本書紀やまとのふみ』に神日本磐余彦尊かむやまといわれひこのみこと大和国橿原やまとのくにかしはらの地(現奈良県橿原市)に於いて人皇にんのう初代・神武じんむ天皇として御即位遊ばされたと記されている旧暦の「辛酉年しんゆうのとし春正月、庚辰朔こうしんついたち」(紀元前660年正月1日)を明治6年(西暦1873年)に新暦(太陽暦)に換算し、2月11日を日本肇国ちょうこくの記念日「紀元節」と定めたもので、現在も国民の祝日「建国記念の日」として御祝おいわいされています。当社に於いても、皇室の弥栄いやさか並びに国家の安寧あんねいを御祈念致します。
15日 末社月次祭まっしゃつきなみさい
第3日曜日 祈年祭きねんさい  旧暦2月4日に宮中きゅうちゅうに於いて五穀ごこく(米・麦・あわきび・豆)の豊作を祈る神事を「祈年祭」と称し、当社に於いても毎年2月17日に斎行さいこう致します。別名「としごいのまつり」共言われ、春の耕作始めにあたって五穀豊穣ほうじょうを祈る御祭です。「とし」とは稲の美称であり、「こい」(乞い)は祈りや願いで、お米を始めとする五穀の豊かなみのりを祈る事を意味します。
23日 天長祭てんちょうさい
梅花祭ばいかさい
 かつては「天長節てんちょうせつ」と称し、四方拝しほうはい(1月1日)・紀元節(建国記念の日 2月11日)・明治節(明治天皇誕生日、文化の日 11月3日)と共に「四大節しだいせつ」に数えられ、天皇陛下の御誕生日(今上きんじょう陛下の御誕生日は2月23日)を御祝おいわいし、天皇陛下の御長寿及び皇室の弥栄いやさか並びに国家の安寧あんねいを御祈念致します。
25日 天神祭
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1日 月次祭つきなみさい
3日 桃の節句せっく  今からおよそ1800年前、古代支那しな(中国)は三国時代のの国で始まったとされ、日本に於いても平安時代に貴族が薬草をみ、その薬草で体のけがれをはらって健康と厄除やくよけを願ったとされる「上巳じょうしの節句」。その上巳の節句が起源とされる「桃の節句」は今では「ひな祭り」として親しまれています。当社に於いても、女のお子様のすこやかな成長を願って神事を斎行さいこう致します。
旧暦の初午はつうまの日 旧初午祭きゅうはつうまさい  旧暦で3月最初のうまの日に、末社三社前にて神事を斎行さいこう致します。
15日 末社月次祭まっしゃつきなみさい
25日 天神祭
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1日 月次祭つきなみさい
15日 末社月次祭まっしゃつきなみさい
25日 天神祭
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1日 月次祭つきなみさい
5日 端午たんご節句せっく  今からおよそ2300年前、古代支那しな(中国)は戦国時代のの国に屈原くつげんと言う政治家がおりました。楚の懐王かいおうの側近で正義感と国を思う情深く、信望も厚かったのですが、当社の御祭神菅原道真すがわらのみちざね公(菅公かんこう)と同様、陰謀によって失脚し、失意の中、河に身を投げてしまいました。その彼の命日5月5日に人々が供養くようしたのが広まり、病気や厄除やくよけの大切な宮中きゅうちゅう行事「端午たんごの節句」となりました。当社に於いても、男のお子様のすこやかな成長を願って神事を斎行さいこう致します。
15日 末社月次祭まっしゃつきなみさい
25日 天神祭
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1日 月次祭つきなみさい
15日 末社月次祭まっしゃつきなみさい
25日 天神祭
30日 夏越大祓なごしのおおはらい  記紀(『古事記ふることふみ』と『日本書紀やまとのふみ』)神話に見られる「禊祓みそぎはらい」を起源とし、毎年6月と12月の半年毎に行われ、これを「二季のはらい」と称し、6月の祓いは「夏越大祓なごしのおおはらい」と言われ、『拾遺和歌集しゅういわかしゅう』に、「水無月みなづきの 夏越なごしのはらい する人は 千歳ちとせよわい のぶといふなり」とまれ、暑い夏を無事に過ごせるよう、又、半年間に自分自身が知らず知らずの内に犯した罪や、知らずに受けたけがれを人形ひとがたに移して祓うもので、大祓いを受ける事により心身共に清浄となり、本来の自分を見い出して、命の出現と発展とを祈願するものです。
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1日 月次祭つきなみさい
7日 七夕祭たなばたさい  七夕祭は、7月7日午後7時、織女星しょくじょせいこと座のαアルファ星ベガ、通称「織姫おりひめ」)と牽牛星けんぎゅうせいわし座のα星アルタイル、通称「彦星ひこぼし」)を夜空に仰ぎ、祈願者からお預かりした七夕の短冊たんざく境内けいだいに飾って、皆様の願いが天に届くよう祈願するものです。
15日 末社月次祭まっしゃつきなみさい
25日 天神祭
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1日 月次祭つきなみさい
第1日曜日 茅輪ちのわくぐり神事  その昔、建速須佐之男尊たけはやすさのおのみこと素戔嗚尊すさのおのみこと)が旅の道すがら、蘇民将来そみんしょうらい巨旦将来こたんしょうらいと言う兄弟に宿を求められました。弟の巨旦将来は豊かな生活をしていたにも関わらず、それを断りましたが、兄の蘇民将来は貧しい暮らしをしていたにも関わらず、素戔嗚尊をお泊めして厚くもてなしました。その何年か後、素戔嗚尊は再び蘇民将来の家を訪れ、「もし悪い病気が流行はやる事があったら、かや茅萱ちがやすげすすき等の総称)で輪を作って、腰に付けていれば病気にかからないで済むでしょう」とお教えになりました。爾来じらい、人々は茅輪ちのわを腰に付けるようになりましたが、時がつにつれ茅輪自体も大きくなり、これをくぐって罪・けがれをはらう「茅輪神事」となり、当社に於いても夏の風物詩として親しまれております。
15日 末社月次祭まっしゃつきなみさい
25日 天神祭
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1日 月次祭つきなみさい
9日前後の日曜日 女性の祭典  重陽ちょうよう節句せっく(9月9日)前後の日曜日、女性の方とお子様を対象にお集まり頂き、拝殿での神事後、社務所にてご歓談頂きます。
15日 末社月次祭まっしゃつきなみさい
25日 天神祭
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1日 月次祭つきなみさい
第2金曜日 御幣ごへい渡し神事
山車清祓だしきよめはらい
 当社の数ある行事・神事の中でも最も盛大で華やぐ例祭は都合三日間にわたってり行われます。若衆が山車だしが町内をり歩き、氏子うじこ崇敬者すうけいしゃ・観客が一体となって御祭を盛り上げます。夕闇の中、山車が放つ光とお囃子はやしは、東北のねぶた祭りを彷彿ほうふつとさせ、観る者を感動させます。是非、足をお運び下さい。
第2土曜日 例祭前夜祭
第2日曜日 例祭本祭
御幣ごへい納め神事
15日 末社月次祭まっしゃつきなみさい
25日 天神祭
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1日 月次祭つきなみさい
15日 末社月次祭まっしゃつきなみさい
第3日曜日 新嘗祭にいなめさい  2月の祈年祭きねんさいに始まった農事の集大成として、収穫した農作物 ── 新穀(主に新米)を御神前にささげ、その年の収穫の恵みを神様に感謝する御祭です。当社に於いても御神前に新穀を捧げ、氏子うじこ崇敬者すうけいしゃと共に収穫の喜びを分かち合います。
天神会芋酒会いもざけかい  昔から、この辺りの山で掘れた薯蕷しょよ自然薯じねんじょ)はねばりが良く芋汁いもじるにすると特に美味おいしいと言われております。この地方では、大切なお客様のお持て成しをする際には、上酒じょうしゅをおわんに注ぎ、味噌汁みそしる仕立ての芋汁をお酒にかけて差し上げました。これをし上がる時には、酒と芋汁を混ぜないで飲まれるのが通と言われております。一口飲み、しばらくすると、自然薯と上酒の絶妙なバランスにより、野趣やしゅ豊かな味が体全体に広がってまいります。これを誰言うとなく「芋酒」と言い伝えられ、古老の吉右ヱ門きちえもんも、これは真に長生きの酒であると言われておりました。この古老より伝えられている芋酒を、毎年11月の新嘗祭に合わせ、神前にささたてまつり、芋酒会をもよおすものであります。
25日 天神祭
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1日 月次祭つきなみさい
15日 末社月次祭まっしゃつきなみさい
25日 おさめ天神祭  天神祭は日本各地の天満宮てんまんぐう・天神社で斎行さいこうされる御祭で、御祭神菅原道真すがわらのみちざねさ公(菅公かんこう)の御命日(旧暦2月25日)にちなんだ縁日で毎月25日に行われ、特に12月にもよおされる天神祭は「納め天神祭」と称します。
31日 年越大祓除夜祭としこしのおおはらいじょやさい  「二季のはらい」の内、12月の祓いは「年越大祓としこしのおおはらい」と言われ、「夏越大祓なごしのおおはらい」からの半年間に自分自身が知らず知らずの内に犯した罪や、知らずに受けたけがれ人形ひとがたに移して祓うもので、大祓いを受ける事により心身共にすこやかで新しい年を迎える事が出来るよう祈願するものです。


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